コロナ渦の日本舞踊発表会撮影

前回、二年前に依頼された日本舞踊の会の方から連絡がありました。
来年の秋に予定されている発表会がコロナでホールにお客さんを入れて開催出来なくなった。お客さんが入らないので、発表会を中止しようと思ったが今回、せっかく準備してきたので無観客で発表会を開催することに決定しました。
無観客で発表会をしたのではやりがいがないので。ビデオを撮って、DVDとブルーレイを作って発表会を保存しておきたいとのご依頼でした。
コロナの影響で発表会が中止せざるを得ない状況の中でとても前向きな決断だと思いました。

打ち合わせ、準備

大ホールを借りて行なうので音響担当の方を含め、主催者と会場現場で打ち合わせしました。
このホールは釣りマイクがなく音をケーブルでもらえないのでビデオのカメラのマイクで音も収録することになりました。私たちはロードの指向性マイクを使って別撮りでさらに良い音で収録できます。
ビデオの撮影の位置ですが。いつもはホールの最後尾の座席の中央から撮影するのですが。今回は無観客なのでわざわざ最後尾から撮る必要がありません。ステージから少し離れた全体を見渡せる一番良い場所に三脚を立てることができます。
ホール最後尾からズームで撮影する映像とホール座席の中ほどの一番良い場所から、広角レンズで撮影するのでは、ホール中心の一番いい場所から広角レンズで撮影したほうが良い映像になります。

当日の撮影

コロナ渦の開催なので。マスクをしながらの事前リハーサル。マスクをしながらの準備となります。演技する方もマスクをしながら上等な和服を着てリハーサルしているのは息苦しく大変と見受けしました。
撮影の準備は問題なくできました。今回は記念撮影もとってほしいということなのでステージに並んでいただいてカメラで記念撮影をしました。
場合によっては余裕があれば写真撮影にも対応できます。
発表会は無観客で私たちビデオカメラマンと演者のみなさんとだけの世界です。
本番はプログラムどおりしっかりと進行しました。無観客のいいところは一曲だけ踊りが納得いかないということで、撮り直しができたことです。お客さんがいる本番だとやり直し、撮り直しはできませんが、無観客ですから撮り直しができます。
時間の関係もあるので、無制限に撮り直しができるということはありませんが。一曲ぐらいなら撮り直しても大丈夫です。お客さんがいるざわめきがないのが少し残念ですが、無事撮り終えることができました。

納品について。

後日、編集が終わった動画をOneDriveに上げて確認していただいた後、DVDとブルーレイにしました。
チャプターとメニューをつけて。見やすい、操作しやすいブルーレイにしました。今回は記念品にしたいということで。ブルーレイの盤面に綺麗な写真とタイトルを入れて印刷しました。業務用の光沢耐水のブルーレイに印刷するので市販のブルーレイに匹敵するような、綺麗な作品になりました。
ブルーレイを入れるトールケースも作りたいということで。パッケージは印刷屋さんに出して印刷して。レンタル屋さんで借りてくるような本格的な素敵なパッケージを作り背表紙にも名前を入れ完成しました。
市販してもおかしくない出来栄えの綺麗なパッケージを作ることができました。ケース収納されたブルーレイディスクを納品してとてもきれいにできたと喜ばれました。
コロナ過で準備した発表会を中止するのではなくビデオに撮影して綺麗なDVDやブルーレイパッケージにして残しておくという主催者さんの判断は良かったと思います。

私たちも、動画制作の一つの価値を見た気がしました。